他人にとって、「分かりやすい人」であること【炙りビンチョウマグロのバジルソース冷製スパゲティ】
僕は学生の頃くらいまで、所謂「いけ好かない奴」でした。
自分の世界は、そんじょそこらの一般人には分からない、素敵だらけのその実謎だらけ、僕の魂の根っこになんか誰にも触れさせやしないさ!なんていう、ちょっと・・・いや、だいぶアレな奴だったんです。
社会人になって、ほぼUターン就職し、自分の生まれの隣の県、九州でも三本の指に入る田舎に社会人として赴きました。
どアウェイ。
自分がイケてると思ってたイギリス映画もブラジル音楽も誰にも話は通じないし、緑色のシロップが入っていないジンライムを飲むために数万円のタクシーを使って放浪するハメになったわけです。
なんのことはない、自分のコトバが通じない世界で、僕は酷く細く弱く、サバイバル力のない人間でした。
会社の先輩に連れて行かれるスナックで、その土地の中学校の同級生の話か、パチスロ北斗の拳の話しかしない女子をどうやって口説くか、その術を僕は知らなかったのです。
そこで学んだことは、「他人にとって分かりやすい人間であること」の大事さです。
本当は寂しいのに、趣味の合わない人たちを、ただそれだけで卑下していては人間関係は実りのないものになるでしょう。
生まれて初めて行ったコンサートがプリンセス・プリンセスなのに、単一アーティストで一番たくさんの音源を持っているのが渡辺美里なのに、ヒップジャズしか聴いてないフリしても誰もあなたとカセットテープ持ち寄りの深夜のドライブには出かけてくれないのです。
分かりやすい人であること。
セールスマンとして働いている今の自分にとって、これほど有利なことはないと思っています。
僕はファンタジスタでもトリックスターでもありません。
人並みにできるようになろうとしたことは、
①滑舌良くしゃべること
②yes / no / I don't no の三つで必ず会話を終わらせること
③誰かと会って話をする前に、頭の中でリハーサルをすること
こんなものです。
それでも、それなりにセールスマンとしてやっていけてるということは、カリスマ性よりもルックスよりも交渉スキルよりも、人に分かってもらえることが大事なんだな、って思えるわけです。
・・・なんでこんな話になったかというと、今日の晩ご飯が、ビンチョウマグロを使った冷製スパゲティなのに、随分と肉々しい暑っ苦しい写真写りになっちゃったな、と思いまして。
器は白か透明のものにするべきだったし、マグロは炙るのやめておくべきでした。
美味しかったんですけどねww
【ビンチョウマグロのバジルソース冷製スパゲティ】
カットしたマグロに塩コショウしてバーナーで焼き目を付ける。
塩でしばいて手で砕いたキュウリと湯むきしたトマト、マグロをボウルに入れ、フレッシュレモン果汁、オリーブオイル、塩コショウをしてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やす。
器は冷凍庫ででもよく冷やしておくこと。
スパゲティは、冷製で食べるときは「茹できる」こと。アルデンテのちょっと向こうまで。氷水で締めたらとにかくよく水気を切って、作り置きのバジルソースと和えます。
キンキンお皿に盛りつけたら、大急ぎでテーブルへ。
バジルソースのレシピを記事にしてませんが、コンビニでも売ってるので、また今度にしますね。